ロボトミー実験
悪魔の手術
ロボトミーは悪魔の手術とも言われる。頭蓋骨を切開し、脳の前頭前皮質と前頭葉を切除するのだ。これは1888年、スイスの精神科医ゴットリーブ・ブルクハルトによって初めて行われたと言われている。彼は実験で、6名の精神病患者から大脳皮質を切除した。ロボトミーの黄金期は1940年代から1950年代にかけてであり、当時は手法も洗練されていた。
ロボトミーの広がりと影響
頭蓋骨を切開することなく、眼窩から手術器具を差し込み切除を行えるよう改良された。これは精神科医にも行えるよう意図されたものだ。アメリカでは4万人、イギリスでは1万7,000人がロボトミー手術を受けた。また、スカンジナビアの病院において、ロボトミー手術の1人あたり実施率はアメリカの2.3倍であったそうだ。このような手術は、後に多くの批判を浴びることとなった。