ヘンリー・コットンの内臓切除実験
精神病の原因と治療法
ヘンリー・コットン博士は1900年代初頭にトレントンのある精神病院の院長だった人物だ。精神外科のパイオニアとしても知られている。彼はまず患者の歯と扁桃腺を切除したが、それが効果を示さないと、精神病の原因は内臓にあると考えた。コットン博士は狂っていたのだろうか? 彼は自分の手法の効果を疑わず、自分や妻の歯を抜き、息子の結腸まで切除したのである。
実験の影響と結果
コットン博士の息子は注意欠陥障害とうつを患っていたが、父親の手術が高い成功率を有していると主張し、死亡した49人については末期症状で手遅れだったためであると正当化した。調査からはコットン博士の主張が誇張であることが判明しているが、彼が治療に対して真摯な姿勢で取り組んでいたことだけは認められている。こうした非人道的な実験は、科学の名のもとに行われた残酷な行為として歴史に残っている。